「貴社の○○というドラマが大好きで、あのような、人々を感動させるものをつくりたいのです!」(学生)「そうですか。観ていただきありがとうございます(ただのファンかよ、こいつ)」(面接官)その商品・サービスや会社そのものが好きで好きでしょうがない学生がいる。これはマスコミやメーカーなどに顕著である。「貴社の○○という食品を幼い頃からずっと食べてきました。おいしく、栄養満点でパッケージも素敵です。私もあのような商品に関わりたいのです」このように、その商品・サービスに対して、「好きであること」をひたすら発信する。
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「説明会で出会った社員がとにかく素敵で、このような社員の方と働いてみたいと思いました」「とにかく社風にひかれました」など、会社が好きであることをアピールする学生もいる。好きであることをアピールしてくれることは嬉しいことではある。面接官をしている社員には、「愛」を重視する社員、あるいは学生からの「熱」に圧倒される社員もいる。しかし、選考というのは、その会社を好きである人を採る場ではない。これから会社で活躍できそうな人材を採る場である。好きなだけでは決め手にならないのだ。知りたいのは、「好きな理由の本質」と、それをなぜわざわざ「仕事」や「職場」にしようと思っているのか、ということである。好きなことを仕事にすると、嫌な部分が見えてしまうことがあるのは言うまでもない。大好きなテレビ番組を担当したところで、不眠不休の作業に嫌気が差すことや、視聴率競争に疲れることだってあるだろう。大好きな商品を担当したところで、その商品の不良在庫の山を見てしまうかもしれない。それでも「好き」と言えるのか?その「理由」はなんなのだろうか?それを「仕事」にまでしたいと思うのはなぜか?面接官はここを知りたいと思っている。好きなだけでは問題だと書いたが、あまりにも企業のことを知らなすぎるのも問題だ。面接の場で、その企業の規模を知らない学生、商品の名前を知らず競合他社の商品の名前を答えてしまう学生など、イタい学生は山ほどいる。好きでも嫌いでもいい。その企業を、これから自分が成長するステージとしてとらえてほしい。そして、「働く理由」を教えてほしい。「好きだ」と連呼される側の気持ちも少しは考えてみたらどうか。一方通行の片想いはストーカーと同じくらいイタい。